母のこと 

本日二度目。

今日、母と電話したことを書きます。
『私の母は鬼だった』という内容ですが、
それでもよい方は続きからどうぞ。

父に用事があって、具合がましな時に電話をかけた。
すると母が出た。
「あら、あんた元気?」と聞かれた。
私の病気のことは父から聞いて知っているはずだと思うのだが。
元気でないことを告げたが、別に心配するふうでもなかった。
母はめったに電話に出ないし、今が言うチャンスだと思って、
思い切って言ってみた。
「この病気は、子供の時に虐待された人がよくかかる病気らしい。
あなたはどうして、私が子供の時、暴力を振るったり、
ひどいことを言ったりしたの?」
すると母は、そんなことは全くしていない。
妹と違って、おとなしかったから、ぶったこともないし、
何にもひどいことを言った覚えはない、と言う。
私は、母の両親が母に同じようなことをしたから、
連鎖したのかもと思っていたが、そういうことはなかったかと聞いた。
母は自分は普通に育てられたからぶたれた覚えもないと言う。
「ご飯もろくに作ってもらえなかったと前言ってたじゃない」と言うと、
そんなことは言っていないと言う。
「私は確かに暴力、暴言を受けた。それが今でもつらい。
 20年前にそのことは手紙でも伝えたよね」と言うと、
そんな手紙をもらった記憶はないと言う。
あんなに…あんなに、私が悩みぬいて書いた手紙のことを
一切忘れている…。
「もういいよ。覚えてないし、自覚もないんじゃ、話す意味がない」
と私が言うと、母は
「とにかく私は何にもしてないよ。こんな嫌なことを
 言われたことは一生忘れないからね!」
と捨て台詞を吐いて、父と電話を替わった。
「一生忘れない」と言っておいて、また忘れるのだろう。
私を生んだ人間はどうしようもない人だった。
こんな人のために、自分の人生を暗くする必要はない。
相手には全く伝わらなかったけれど、電話ででも何でも、
言いたいことを冷静に言えてよかったと思っている。